練馬区立石神井公園ふるさと文化館
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展覧会・イベントほか
【分室 特別展】「書家・松井如流―ゆるぎない信念とともに」
2015.10.03(土)~ 2015.12.23(水) / 練馬ゆかりの文化人に関する展示室
練馬区関町北に住んだ書家・松井如流(1900-1988)は、現代に息づく新たな書の表現を求め、日々、創作活動をしてきました。関東大震災を経て、物質的なものへの脆弱さを痛感し、滅びることのない精神的な力の必要性を感じた松井は、書に生きると決心したのち、当時若手で注目されていた吉田苞竹(1890-1940)の門をたたき、本格的に書の世界へと入りました。
師の模倣でなく、自分自身の書の表現を目指した松井は、伝統的な古典と真摯に向き合い基盤を固め、手島右卿(1901-1987)らとともに少字数による書(大字書)の分野を切り開きました。1964年、第6回新日展(1963)に出品した「杜甫 屏跡三首 其一」で第20回日本藝術院賞を受賞、1976年、勲三等瑞宝章を受章するなど、数々の功績を残しています。作品制作や展覧会への出品のほか、「碑帖大觀」「書壇」「書品」等の雑誌に携わり、たびたび文章を執筆、のちに多くの著書となり刊行されました。分野を超えた広範な知識に裏付けられた、松井の書に対する考えや葛藤が綴られ、それらは現代の書の世界における問題意識にも大いに通じるところがあります。
松井は書の世界に没頭する傍らで、短歌雑誌「覇王樹(はおうじゅ)」の主宰をつとめるなど、歌人としての顔も併せもち、書への想い-よろこびや苦悩が詠われた短歌が数多くあります。
1979年、脳血栓を患い、書家として致命的な右半身付随となりましたが、それでも創作活動をやめなかったのは、書への道を決意したゆるぎない信念をずっと胸に抱いていたからこそといえます。本展では松井の書作品および短歌を紹介し、新たなる心技一致の書を模索し続けた、松井の歩んだ道のりをご覧いただきます。



展覧会名:「書家・松井如流-ゆるぎない信念とともに」

会期:平成27年10月3日(土)~12月23日(水・祝)

観覧時間:9:00~18:00

休室日:月曜日(月曜が祝休日の場合は翌平日)

会場:石神井公園ふるさと文化館分室
   1階「練馬区ゆかりの文化人」展示室
   (石神井松の風文化公園管理棟内)

観覧料:無料

問い合わせ:石神井公園ふるさと文化館分室
      TEL03-5372-2572
      FAX050-3352-2983



画像:「丹愚」1987年 秋田県立近代美術館蔵
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