柿渋を塗った和紙に彫られた、息をのむほど精緻な、あるいは斬新な文様の数々…和服文化を支える、染の型紙。
平成24年度、練馬区内に存する武蔵大学に、幕末から明治時代に京都府宮津市に栄えた紺屋であった朝田家から、約3,000枚の染の型紙と、染見本帳や衣料などが寄贈されました。
あでやかな和服の陰にあって見ることの稀な型紙ですが、超人的な技、デザインの斬新さ、素材の力強さなど、時代を超えた美しさに満ちています。
また、その時代の空気や豊かな流通、生活までが見えてくる、日本服飾史を支える工芸の粋と言うべき魅力をたたえています。
当館は、武蔵大学と連携し、このまとまって遺された貴重な型紙をご紹介する展覧会を行うこととなりました。
展覧会では、型紙と、型紙の使われた幕末から明治の服飾関係資料等合わせて100点余の資料を展示し、失われつつある貴重な日本の手仕事の世界をご紹介します。
また、区内に存する染の伝統工芸のご紹介も併せて行います。どうぞご覧ください。
会期: 9月27日(土)~ 11月16日(日)
時間: 9:00~18:00
場所: 企画展示室およびギャラリー(9/27~9/30は、企画展示室および多目的会議室)
主催: 練馬区立石神井公園ふるさと文化館
共催: 武蔵大学
観覧料: 一般 300円/高大生 200円/65~74才までの方 150円/75才以上と中学生以下 無料
身障者手帳・愛の手帳等をお持ちの方と付添いの方(1名まで) 一般 150円/高大生 100円
*20名以上の団体には、団体割引あり
会期中のイベント:
① 講演会「型」と「粋」と「艶」の文化史 -江戸時代の小紋-
日時: 10月5日(日) 13:30~15:00
講師: 丸山 伸彦氏 (武蔵大学 人文学部教授)
会場: 当館 多目的会議室
申込: 往復ハガキによる事前申込(申込多数の場合抽選)
締切は、9月12日(金)必着
定員: 100名
費用: 無料
② 小紋染の伝統工芸士による実演と解説「小紋染の技術」
日時: 10月12日(日) 13:30~15:00
講師: 田島 輝久氏 (東京染小紋 伝統工芸士)
会場: 当館 会議室2
申込: 往復ハガキによる事前申込(申込多数の場合抽選)
締切は、9月28日(日)必着
対象: 中学生以上
定員: 36名
費用: 無料
③ 武蔵大学 第4回 大学図書館セミナー
講演会「朝田家の型紙から見えること」
日時: 10月18日(土) 13:30~15:00
講師: 増井 一平氏 (型彫師)
会場: 武蔵大学 8702教室(練馬区豊玉上1-26-1)
申込: 往復ハガキによる事前申込(申込多数の場合抽選)
締切は、9月28日(日)必着
定員: 200名
費用: 無料
④ ワークショップ「型彫り体験」
渋柿をひいた和紙で、型彫りを経験します。
日時: 11月2日(日) 10:00~11:30
講師: 川口 友子氏 (武蔵大学大学院生)
会場: 当館 会議室2
申込: 往復ハガキによる事前申込(申込多数の場合抽選)
締切は、10月7日(火)必着
定員: 36名
費用: 500円
⑤ 型彫りの実演と解説
日時: 11月2日(日) 14:00~15:30
講師: 増井 一平氏 (型彫師)
会場: 当館 会議室2
申込: 往復ハガキによる事前申込(申込多数の場合抽選)
締切は、10月7日(火)必着
定員: 36名
費用: 無料
⑥ 展示解説
日時: 10月4日(土)、11月8日(土)、11月16日(日) いずれも14:00~
解説: 当館 学芸員等
会場: 企画展示室
申込: 不要(自由参加)
定員: なし
費用: なし
<①、②、④、⑤の往復ハガキ記載事項及び送付先>
・講座名
・住所
・氏名(2名まで)
・電話番号
〒177-0041 練馬区石神井町5-12-16
石神井公園ふるさと文化館
<③往復ハガキ記載事項及び送付先>
・講座名
・住所
・氏名(2名まで)
・電話番号
〒176-8534 練馬区豊玉上1-26-1
武蔵大学 大学図書館イベント係 あて