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フレッシュ名曲コンサート「熱狂のボレロ×カルメン」前田妃奈スペシャルインタビュー
前田妃奈

前田妃奈スペシャルインタビュー

2020年第18回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞に輝いて以降、プロオーケストラと共演する機会も増え、着々と活躍の舞台を広げている前田さん。ヴァイオリンを持ち音楽に向き合う彼女からは、並々ならぬエネルギーと気迫が感じられ思わず圧倒されそうになりますが、ひとたび弓を置けば、天真爛漫な笑顔とともに、まさに現代を生きる大学生らしい一面が垣間見えます。
そんな前田さんの魅力を紹介すべく、インタビューに答えていただきました。

Q・ヴァイオリン奏者を志すことになったきっかけを教えてください。     
ヴァイオリンを始めたきっかけは、4歳の時に、NHKの音楽教育番組で人形がヴァイオリンを弾いているのを見て、人形が弾けるなら私も弾ける!と思ったことです。
ヴァイオリン奏者を志したのはその2ヶ月後に今もお世話になっている神尾真由子先生がチャイコフスキー国際コンクール(2007年第13回)で優勝され、その時のファイナルでのチャイコフスキーのコンチェルトの演奏を見て、とりあえずこの曲弾きたい!と言ったので、それがきっかけだと思います。

                      
Q・前田さんが考えるヴァイオリンという楽器の魅力とは? 

やっぱり花形と言われるだけあって、オーケストラの中でも、室内楽でも、いつも美味しいところばっかりで(もちろん他の楽器にも美味しいところはあるけど)、メロディが大好きで目立ちたがり屋のひとには最適な楽器です(笑)。                              
 
 Q・どんなヴァイオリン奏者、また音楽家を目指していますか? 

今はヴァイオリン奏者や音楽家になりたいと特に思っているわけではなく、とりあえず人間として温かく、この人と出会えてよかったなと思える人になりたいなと思っています。あと普通にお嫁さんになってお母さんになりたい。音楽は好きだから続けてるだけです。                         
 
Q・憧れの音楽家はいますか?  

自分の師事している先生方や関わってきた方々に憧れているのは前提の上で!!
エベーヌカルテットです。
カルテットとしての完成度はもちろんですが、クリエイティブな自由さに溢れ、全員が同じ方向を向くことはなかなかないことですし、生きてるうちにそういう仲間に出会えたらいいなと思います。
また、チェロの堤剛先生もとても憧れです。今年80歳になられるそうですが、本当にいつも幸せいっぱいの表情でチェロを弾かれます。こういう人になり、私も80歳になった時、同じ表情ができる生き方をしたいです。


Q・同世代で気になる人物(音楽家以外でも)はいますか?                            
将棋の藤井聡太さんとは同い年で、とても尊敬しています(名前をあげるのもおこがましいですね)。
また、単純に一般大学の同年代の方々を生物として気になっています。音楽に関わりのない生活をしている方々は、何を考え、どういう気持ちで日々を過ごし、何に悩み、どういう交友関係を広げているのかがとても気になります。


Q・ステージに立つうえで自分に課しているルールはありますか?                            
とりあえず自分が楽しむことです。
それと、練習してきたものを弾くのではなく、その時の演奏をすることです。

 
Q・演奏活動と大学生活を続ける中で、どのように練習時間を設けていますか?                 

私は集中力が長く続く方ではないので(笑)、授業の空きコマなどで少しずつ細々と練習しています。また寮なので22時30分までしか練習できませんが、音を出さなくてもできること(スコアを読んだり)は、それ以降にベッドの上でだらだらやったりします。
 
Q・ブラームスのヴァイオリン協奏曲の中で、特に魅力と感じる部分は?また、好きなフレーズなどはありますか? 

え~そんな~いっぱいあり過ぎて言えな~い。でも特に、美しい綺麗な部分が本当に美しすぎてたまらんです。
あと、3楽章の最後あたりに、すごく短いカデンツァのような部分がありますが(カデンツァと言っていいのかわからないくらい短いけど)、そこがもうほんとに、30分以上弾いてきて、ここまで生きてきてよかったと思えるほど美しいフレーズです。
ほんとにそこ好き!
でもやっぱり全部魅力だよね~😊


Q・指揮者 大友直人さん、オーケストラ 東京交響楽団と共演するにあたり、意気込みを聞かせてください。  
指揮の大友さんとは共演は初めてです。とてもダンディで魅力的なお人柄で、お話も興味深かったので今回どんなブラームスのお話をきけるか楽しみです。
東京交響楽団さんは今回で3回目の共演です。在京オケでは初めて共演したオーケストラでもあり、1番お世話になっているオーケストラでもあります。皆様本当に暖かくてとても大好きです。今回も東京交響楽団さんの暖かいサウンドのブラームスを間近で聴けるのが楽しみです。

 
Q・オーケストラと共演するとき、自身の音楽表現は変化しますか?                         

私はソリストとしての経歴よりも、オーケストラのメンバーとしての経歴の方が長くて、その分お客様はもちろんだけれど、共演するオーケストラの皆様にもハッピーになってもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちが人一倍大きい気がします。なので、オーケストラの方々が気持ちよく弾けるよう、念入りにスコアを読み込んで、時には自分の録音に合わせてオーケストラのパートを弾いてみたりもして、ある意味室内楽のように演奏できるように準備します。
 
Q・忘れられないコンサート(出演したもの)を教えてください。また、その理由を教えてください。  

昨年末の江副リクルート財団のスカラシップコンサートです。私はブラームスの3番のピアノ四重奏曲を演奏しましたが、作品も共演の方々も本当に素晴らしくて、とても濃い経験になりました。ブラームス自身がこの曲の楽譜を出版する際に、銃で自分の頭を撃とうとしている男の人の絵を表紙にしてほしい(※)と言ったそうで、そこからもわかる通りとても重く苦しい内容でしたが、私にとっては弾きやすい(共感しやすい)内容でもあり、とても共感できました。
※ブラームスが、ゲーテ「若きウェルテルの悩み」の主人公ウェルテルと自身の境遇を重ねたのではないかと言われる有名なエピソード
       
 
Q・忘れられないコンサート(鑑賞したもの)を教えてください。また、その理由を教えてください。  

一つは2019年の秋にジョージアのツィナンダリフェスティバルで聴いたリサ・バティアシュビリさんのチャイコフスキーの協奏曲、そして最近になりますが6月に紀尾井ホールで聴いたエベーヌカルテットです。
どちらの演奏会も、出演者が出てきた時から違いました。演奏会自体が作品のようで、完成度もカリスマ性も桁違いでした。
私の価値観を優しく変えてくれたコンサートでした。 
     

Q・今後チャレンジしてみたい楽曲や、試みなどあれば教えてください。                        

まだまだ弾いたことのない作品が山程ありますが、いつかなにかの全曲演奏会をしてみたいです。
コンチェルトでは、ラロやハチャトリアン、ショスタコーヴィッチを弾いてみたいです。
室内楽ではブラームスのピアノ五重奏を弾きたいです。
あとコンマスに興味があります。
よろしくお願いします(笑)。

 
Q・最後に、練馬文化センターのお客様に一言メッセージをお願いいたします。                        

ブラームスは、なによりあまりにも素晴らしいメロディで、1楽章は厳しい場面、甘く美しい心の締め付けられるようなメロディなどさまざまな面を持ち、2楽章では美しく静かながらも音楽が人間の感情に共鳴してくれるようなエネルギーを感じ、そして3楽章は会場中が興奮するような力強さえを感じる楽章です。ブラームスの素晴らしい作品の感動を、みなさまと一緒に共有できるのを楽しみにしています。
待ってるよぉ😊


【公演情報】
フレッシュ名曲コンサート 熱狂のボレロ×カルメン
8月7日(日)15:00開演(14:15開場)
練馬文化センター大ホール
大友直人(指揮)、前田妃奈(ヴァイオリン)、東京交響楽団(管弦楽)
https://www.neribun.or.jp/event/detail_n.cgi?id=202203151647330546

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