「平成29年を振り返って」

　練馬区独立70周年の記念となった今年、記念日である８月１日を含む２週間、練馬区文化振興協会では「ねりま文化ウィーク」と銘打ち、様々な文化・芸術事業を記念事業として実施しました。多くのお子様に楽しんでいただいたサーカスフェスタをはじめ、八代亜紀さんのコンサート、1,000人を超える区民の皆様とともに作り上げた「真夏の第九」など、心に残る事業がたくさんありました。おかげさまで、いずれも大成功のうちに終えることができました。区主催の記念式典では、私もNHK交響楽団のメンバーとともに記念演奏を行い、来場者の皆様にクラシックから映画音楽まで幅広くお楽しみいただきました。

　先日12月17日には、区主催の「Nerima ユニバーサルオーケストラコンサート」が開催され、年齢や国籍、障害の有無を超えて多様な方々が合唱や演奏に参加しました。私はプロデュース役としてこの企画・運営に参画し、ステージでは演奏にも加わらせていただきました。私の音楽人生の原点である「人はどんな時も音楽の力で一つになれる。音楽は人々を幸せにすることができる。」という考えを皆様とともに形にすることができ、大変感謝しています。

　協会ではこの他にも、ふるさと文化館や同分室、練馬区立美術館において展覧会やワークショップも多数開催し、まさに実りのある一年となりました。９月には美術館で開催した「藤島武二展」に天皇・皇后両陛下をお迎えすることができ、協会にとって大変名誉なことでありました。多くの区民の皆様に文化・芸術を楽しんでいただくことができたとしたら、協会職員一同、嬉しく思います。

　寒さが厳しい日が続きます。皆様にはくれぐれもご自愛いただき、よい年の瀬をお迎えください。

平成29年12月　
（公財）練馬区文化振興協会理事長　大谷康子