日本画家・小野具定(おの・ぐてい 1914~2000年)の没後10年を節目に開催する二人展です。
現実に向き合う人間達を白と黒を基調に描いた小野具定の代表作と、その息子でドキュメンタリーを撮り続ける写真家・小野成視(おの・しげみ 1945年~)の写真を展示し、親子二代による白と黒の世界を紹介します。
<開催案内>会 期 2010年10月31日(日曜)~12月23日(木曜・祝日)
休館日 月曜日
開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料 一般500円、高・大学生、65歳から74歳300円、
中学生以下および75歳以上無料(その他割引有り)
<作家略歴>小野具定 (おの・ぐてい 1914~2000年)1914年山口県田布施村に生まれ、1939年東京美術学校日本画科を卒業。戦時中は報道班員として戦争記録画の制作にも携わる。復員後、中学校の美術教師を勤めながら制作を続け、1947年日展の日本画家・児玉希望(こだま・きぼう 1898~1971年)の画塾に入門し日展に出品するが、新制作協会展での入選を機にその門を離れる。この頃から生涯のテーマとなる海や漁村を描き始める。1965年新制作協会会員となり、ここから分離独立した創画会で活躍した。主として辺境の漁村を題材とし、新日本画の構築に寄与した異色の日本画家として知られている。
小野成視(おの・しげみ 1945年~)1945年千葉県に生まれ、1968年日本大学芸術学部写真学科卒業。国際情報社写真部に入社するが、1974年退社し、現在はフリーランスのフォトグラファーとして活躍している。
<会期中のイベント>ゲスト・トーク 写真家・小野成視氏 日時 11月21日(日曜)、12月19日(日曜) 各日午後2時から展示室にて