練馬区立美術館は本年開館25周年を迎えます。開館時1点からスタートしたコレクションは、約1,900点にまで成長してまいりました。地域に根ざした美術館として活動を行いながら、作家やコレクターの方々の信頼を得て、館の基盤となるコレクションへとつながってきたことは真に幸福な道のりでした。また移り気な美術の時流にありながら、その時々で注目すべき気鋭の画家たちを度々企画展で取り挙げてまいりましたが、その彼らも今日ではキャリアを積み重ね、時代を代表するアーティストとして頼もしい存在感を放っています。また平成19年に開催した企画展をご縁に、「賛美小舎 上田コレクション」から多くの作品をご寄贈いただいたことは特筆に価します。上田國昭・克子夫妻は1980年代から若手画家たちを支援し、その作品を積極的に収集してきました。パブリックな美術館にも劣らないスケールとクオリティは、一市民の熱意で築きあげられたとは俄かに信じがたいものの、当館の収集活動とも共鳴するところ多く、今後の活動の大きな核となっています。
今展はそんなコレクションの中から、激動の時代と帆走するように己の信じる道を走り続けてきた画家・彫刻家の作品をご紹介するものです。
<開催案内>会 期 2010年2月21日(日曜)~3月28日(日曜)
休館日 月曜日(ただし3月22日は開館、翌23日休館)
開館時間 午前10時~午後6時まで (入館は午後5時30分まで)
観覧料 一般500円、高・大生と65歳から74歳までの方300円、
中学生以下と75歳以上の方無料、他各種割引あり
出品作家 石原友明、岡村桂三郎、小野友三、小滝雅道、斉藤典彦、
新恵美佐子、須田悦弘、諏訪直樹、園家誠二、舟越直木、
間島秀徳、山本直彰、湯浅龍平、湯川雅紀(敬称略、五十音順)
<会期中のイベント>出品作家によるアーティストトーク(作品解説) 3月6日(土曜) 須田悦弘・園家誠二
3月13日(土曜) 舟越直木・間島秀徳
3月20日(土曜) 新恵美佐子・山本直彰
各日とも午後2時から1時間程度
関連ワークショップ「Closing Museum,Opening Party」