練馬区立美術館(ねり美)と練馬区立石神井公園ふるさと文化館(ふる文)はいずれも区立のミュージアムですが、収蔵品や展覧会の性格の違いから、これまで、共同企画を開催することはありませんでした。そこで、この度、“浮世絵”という、それぞれが共に収蔵する作品群で初のコラボ展示が実現します。
2025年はNHK大河ドラマ「べらぼう」人気で各地の美術館・博物館は浮世絵展で大賑わいでした。2026年1月、年を越してもまだまだ浮世絵で行きましょ!
<ふる文の浮世絵> ふるさと文化館では上石神井村の名主で、代々この地域の名士であった栗原家に伝わった幕末の浮世絵130点余を収蔵しています。役者絵をはじめ、美人画、風景画、戯画など多岐にわたっています。
これに加え、練馬の歴史に関連する浮世絵資料も併せて収蔵しています。
<ねり美の浮世絵> 一方、練馬区立美術館は2015年に「没後100年 小林清親展-文明開化の光と影を見つめて」を開催。最後の浮世絵師と呼ばれる小林清親の大回顧展となりました。
また、その時に紹介できなかった作品を中心に2021年「収蔵作品による 小林清親【増補】サプリメント」を開催しました。この二つの展覧会をきっかけに明治期の浮世絵作品が美術館に集まってきました。
<展覧会の見どころ>
ふるさと文化館の浮世絵を概観すると、江戸時代に人々はどのように暮らし、どんな娯楽や出来事に一喜一憂していたかがわかります。最大のエンタメであった歌舞伎芝居、その役者たちは憧れのスターで、役者絵はいまで言う“推し”のグッズと言えますし、災害・事件の伝達や政権批判のメディアとしても浮世絵はその役割を果たしました。江戸の人たちの営みは決して遥か遠いものではなく、私たちと親しく地続きであることがわかります。
一方、練馬区立美術館の浮世絵はもっと私たちの暮らしに近い、近代化した東京の様子を見せてくれます。小林清親は古来よりの浮世絵の技法を用いながら、これまでとはまるで違う、光と影、季節や天候、空気感を表現した水彩画のような東京名所図を発表しました。鉄道や電線が走り、洋館が点在する新しい時代の幕開けをみずみずしい斬新な手法で描きました。
本展では、両館合わせて約70点の浮世絵で幕末明治の江戸・東京へと誘います。
<会期中のイベント>
講演会、ワークショップ、ギャラリートークを展覧会関連イベントとして実施します。
各イベントの詳細は、順次
イベントページに掲載いたします。
<開催案内>会 期 2026年1月25日(日)~3月8日(日)
会 場 練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室
※練馬区立美術館での開催ではありませんのでご注意ください。休 館 日 月曜日 ただし2月23日(月・祝)は開館、2月24日(火)は休館
開館時間 9:00~18:00
観 覧 料 無料
主 催 練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
練馬区立石神井公園ふるさと文化館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
<会場案内> 練馬区立石神井公園ふるさと文化館
〒177-0041 東京都練馬区石神井町5-12-16 電話:03-3996-4060
HP:
https://www.neribun.or.jp/furusato.html交通案内:
西武池袋線「石神井公園」駅下車徒歩15分
西武新宿線「上井草」駅下車徒歩25分
西武バス「JA東京あおば」下車徒歩5分
(荻14石神井公園駅南口~JA東京あおば~上井草駅~荻窪駅)
みどりバス「JA東京あおば」下車徒歩5分
(関町ルート 関町福祉園~武蔵関駅南口~上石神井駅~JA東京あおば~練馬高野台駅~順天堂練馬病院)
西武バス「三宝寺池」下車徒歩2分
(荻15 長久保~大泉学園駅南口~三宝寺池~上井草駅~荻窪駅~阿佐ヶ谷駅)
※一般利用者用駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場をご利用ください。